近年は公式サイトで入試問題や解答例を公開する大学が増えてきました。学校や科目によっても違いがありますが、情報公開に熱心な大学と消極的な大学の温度差が垣間見えて興味深いです。

「旧帝国大学」といわれる6大学を比較してみます。

近年は大学側も入試問題がどのように利用されるかという点（2次利用）について大変厳格になっており、入試問題の過去問を許可なく勝手にインターネット上に載せたりすると問題が発生する可能性があるので注意が必要です。あくまでも個人利用にとどめてください。

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東京大学

過去3年分の入試問題と直近1年分の出題意図＋選択問題の解答が公表されています。

京都大学

過去2年分の入試問題と直近1年分の出題意図＋選択問題の解答が公表されています。出題意図だけの科目や出題意図＋解答例の科目など、統一性がなくバラバラです。

AO入試のみ過去3年分の入試問題を公開、一般入試は非公開。直近1年分のみ出題意図が公開されていますが、非常に丁寧で事実上の解答例を公開している科目もあります。東北大学を受験予定の人は一読の価値があります（公開期間が今年の秋までなのでお早めに）。

大学公式サイトで入試問題や出題の意図などが一切公開されていません。旧帝国大学の中では入試問題の情報公開に最も消極的といえるかもしれません。

直近1年分の入試問題と解答例が掲載されています。公開期間は今年の秋まで。

過去3年分の入試問題と解答例（または出題の意図）が公開されています。

過去3年分の入試問題と解答例or出題の意図が掲載されています。

入試問題の過去問をどのように扱っているかについては、大学間で大きな違いがあります。「出題の意図」を読むと、受験生への中の人からの切実なメッセージを汲み取ることができる場合もあります。公開期間が定められている場合もあるので、受験生は早めにチェックしておきましょう。

入試問題と解答例を公開している大学（旧帝大編）