NHKラジオ講座4月号の闇・The Infinite Monkey Cageとは何か

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英語本気出す

2024年は自分の英語力を上げるために、できることは何でもやろうと思っていますが、歳を取ってくると勉強に充てるための時間はどんどん後回しになっていき、気がついたら翌日になっていた、なんてことが本当に多くなりました。このままでは本当にダメになっていく一方なので、私もこれから3ヶ月間は覚悟を決めて英語と正面から向き合うことにします。

 

ラジオ講座4月号の闇

4月になると、NHKのラジオ講座も新しいラインナップに変わります。雑誌のテキストコーナーにいけば、大量の4月号が山積みされていますが、聞くところによると、4月号だけ平常時よりもだいぶ多めに印刷するそうです。そういえば5月号になると書店で売られている講座テキストの高さは元に戻っていますよね。口だけ達者で努力が長続きする人は少ないことを、誰よりもNHKはよく知っています

 

私も2000年~2010年頃は杉田敏先生の「やさしいビジネス英語」を時々聴いていましたが、最近は全く手つかずでした。ちなみに今は「現代ビジネス英語」に名前が変わっています。「やさしい」が全く信用ならないのは、『やさしい理系数学」と同じ仕組みで、「この英語がわかるようになれば、どこに出ても英語はやさしくなる」という意味の「やさしい」でした。

「ビジネス英語」は杉田先生が降板した年もありましたが(2002年)、愛好家からの猛烈なアピールもあって翌年から復活、2021年3月まで30年以上にわたってNHKラジオ英語講座のドンとして大杉正明先生とともに君臨してきました。

 

 

 

NHKの語学講座関連サイトは英語学習教材の宝庫である

NHKラジオ講座はAM放送なので音質が悪いのが昔から問題点でしたが、今ではアプリを使用して鮮明な音声を聴取することができるようになりました。それだけではなく、「ゴガクル」というポータルサイトでは各番組で使用されたフレーズが一括検索できるようになっています。

 

たとえば「take a rain check」(今回は中止してまた今度にする)で調べてみたところ、過去10年間に3つの英語講座で紹介されていることがわかります。私がこの表現を知ったのはイギリスのテレビドラマを見ていたときでしたが、ラジオ講座もしっかり扱っているのですね。

 

brown-bag it」(各自が食べ物を持ち込んで会合を持つ)はだいぶ昔の杉田敏先生の「やさしいビジネス英語」で覚えたと記憶していますが、2019年の「実践ビジネス英語」や2014年の「ラジオ英会話」でも扱われていました。こういうのをみると、NHKの語学サイトを有効活用しない手はないと思います。私もこれから積極的に利用していこうと決めました。

 

海外の教養番組Podcastはさらに使える

BBCラジオの教養番組の中にはPodcast化されて、日本にいても手軽に楽しむことができる番組もあります。私がかつてよく聴いていたのは、元ハードロックバンドのメンバーで物理学者でもあるBrian Cox教授とコメディアンのRobin Ince氏が科学にまつわるテーマを縦横無尽に語り尽くす「The Infinite Monkey Cage」です。もう15年近く続いているのではないでしょうか。私の印象ですが、この番組は東大2次のリスニング対策にも使えると思います。私の英語の最終目標はブライアン・コックスさんのような理知に富んだイギリス英語を話せるようになることなので、もっと精進しないといけないですね。

 

 

「The Infinite Monkey Cage」は「無限の猿の檻」という意味ですが、おそらく「無限の猿定理」にひっかけた言葉遊びでしょう。このあたりから知の香りを漂わせています。

 

無限の猿定理(The Infinite Monkey Theorem)とは、猿がタイプライターを無限に叩き続ければ、膨大な時間がかかるかもしれないが、いつかはシェイクスピアが書くような文学作品ができあがる」という考え方です。したがって、この放送を無限に続けていけば、いつかは科学の深淵に辿り着くといった意味合いを番組名に込めているのでしょう。(画像はWikipedia「The infinite monkey theorem)

 

 

英国はヨーロッパの中でも無神論者(athiest)の割合が非常に高い国なので、科学を見る目も冷静ですね。地図の画像はLandgeistから引用していますが、英国では神を信仰している人が12%しかいません。

 

ちなみに、ギャラップ社が世界70カ国でおこなった調査によると、最も無神論者が多い国は中国で、第2位が日本。逆に最も信仰心の篤い国はタイで、国民の98%が信仰する宗教を持っているとのこと(→Christian Todayの記事より)。

 

Would I Lie to You? というクイズ番組もオススメ

私がBrian Cox教授のことを初めて知ったのは、”Would I Lie to You?”というイギリスのクイズ番組(BBC One)がきっかけでした。元々Keeley Hawesという女性俳優を調べていて見つけたYouTubeの動画ですが、このクイズ番組の出演者はクセモノ揃いで、レギュラー陣のDavid Mitchell(Cambridge University出身)がまたいい味を出しています。

 

Cox教授が出演した回はスコットランド出身のコメディアンKevin Bridgesもゲストとして出ていて、彼の巧みな話術と英国コメディアン独特のdeadpan(おかしなことを話しているのに表情は至って真面目)ぶりには、私も腹抱えて笑いました。番組自体は15年くらい前のものだと思います。よかったら視聴してみてください。

 

 

 

世界をよりよく知るためには、たゆまぬ英語学習が必須ですね。

 


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