2学期の中間テストは要注意! 学校行事が多くて演習不足になりやすい

10月中旬から中間テストシーズン入り

私の教えている生徒の多くは来週後半から月末にかけて中間テスト期間に入ります。9月から10月は文化祭や運動会など学校行事が多く、授業が寸断されやすいです。しかし先生方はカリキュラム通りに授業を進めなければならないので、学校の授業で十分に扱っていない単元も試験範囲にしっかり含まれます。生徒の方も新しく習った知識が十分に頭の中でまとまらないうちに授業が先へ先へと進むので、試験直前になって範囲の広さと内容のわからなさに大慌てすることになります。

 

このような事情から、2学期の中間テストは試験期間の2週間前から準備をしっかり進めるように繰り返し授業でアドバイスしています。学校から与えられている問題集やプリント課題は何度も繰り返し演習し、間違えた問題にはチェックマークをつけて、3回以上チェックマークがついた問題を試験前日に復習するようにすると、学習効率が良くなります。

 

私が中学生を教えていてしばしば驚くのが、分からない箇所が出てきた時に参照する厚手の参考書を大抵の生徒が持っていないということです。具体的にいうと、「自由自在」「総合的研究」といった参考書です。分からない問題や用語が出てきたときは、こうした指南書を開いたり類問を探したりするだけで大抵は解決します。

 

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資料集を読む子はよく伸びる

私の同級生や生徒を見ていると、理科であれ社会であれ、資料集をよく読む子は最初のうち成績が悪くても、1年2年と経過するうちにどんどん伸びる傾向があるように思います。最近は効率を重視してか、学校の先生がすべてお手製のプリントを準備し、それにキーワードを書き込んでいくタイプの授業が多いようです。こうした授業では、教科書を読んでみたり、資料集を自主的に開いてみたりというきっかけが乏しくなりがちです。

 

私も高校生のとき、地理の先生がそのタイプでした。周りの同級生はすべて整然とまとめられた地理プリントを試験前に丸暗記してテストに臨んでいましたが、私は他人のまとめた内容が全く頭に入らないタイプで、地理のテストで毎回苦しみました。そのときは自分の暗記力の弱さを心から呪ったものです。

 

一方、世界史の先生は放任主義で、授業中に生徒をあてて教科書を読ませ、黒板もほとんど使用せずに蘊蓄を放吟するタイプでした。ほとんどの同級生はこの世界史の授業を毛嫌いしていましたが、まとめプリントがなかったために自分で教科書や資料集を使ってまとめを作成したところ、世界史は私の最も得意な科目になりました。

 

こうした経緯から、暗記の仕方は千差万別であることを学びました。配布プリントが完璧であればあるほど、自分のまとめノートを作るという契機が得られにくいのです。

 

最近はパワーポイントを使用して授業を進める先生が多いと聞きます。1990年代の大学では、パワーポイントのスライドを使って講義する先生なんてほとんどいませんでした。当時は先生の話している内容を耳で聞き取り、ノートに手早くまとめる必要がありました。それもまた学問の身体性の一つだったのでしょう。

 

ところが2000年代に入って、2番目の大学に入ったときは、全ての先生がパワーポイントを講義で使用していました。スライド授業は視認性に優れますが、次々と情報が流れていくので、内容そのものは頭には入りにくかったです。大学の授業がパワーポイントばかりになると、テキストや参考書を開いて習った内容を自分で補ったり再編成する時間なんてなくなってしまいます。これは長い目で見て本当によいことなのか、学問から身体性が奪われてしまっているのではないか、そんな危惧を覚えます。

 

先日、塾の先生が元教え子のノートをソーシャルメディア上で公開されていました。その内容について大きな反響があったようです。

 

日常学習として習った内容のまとめノートを作るべきか、アウトプットの量を多くすべきか、さまざまな意見や議論があり、なかなか興味深かったです。

 

2000年代は情報のデジタル化が進み、新しく覚えた知識や習った内容を、ゆっくり時間をかけて反芻することが尊ばれなくなっているように思います。効率生優勢の考え方を「タイパ重視」(タイムパフォーマンス重視)というそうです。おそらく2030年代はAIがさらに普及する一方で、タイパ追求では得られない思考の枠組みが復権するような気がします。

 

目的地まで無駄なく一目散に突っ走る野兎と、ちょっと進んではあちこち寄り道し、一見無駄に見える知識に手を伸ばそうとする鈍亀タイプ。教え子にもいろんな性格の子がいます。

 

必要最小限の知識と労力で成功を手に入れようとする生徒には、一度立ち止まって振り返ったり枝道を少し進んでみることの大切さを、無駄足ばかりでなかなか成果が出ない生徒には割り切って目標を一つ一つクリアしていくことの必要性を、それぞれ教えることにしています。

 

 


 

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