大分上野丘高校と大分舞鶴高校について|2024年春の合格実績を中心に

修学旅行の季節

大分市内の県立高校は高2の冬休みに修学旅行に出かけるところが多いようです。大分上野丘高校は期末テスト明けの12月1日から5日間の日程でシンガポールへ向かい、大分舞鶴高校は期末テストを前倒しして今日まで5日間の日程でベトナムを訪れたそうです(他の学年は明日から期末試験)。

 

以前、舞鶴高校の生徒を教える際に聞いた話ですが、コロナ禍のせいで修学旅行が県内の日田市巡りだったと聞きました(その子は日田出身だったので、旅行という感じがしなかったとのこと)。だいぶコロナ以前の状況に戻ってきました。

 

オンラインで大分県内の生徒を教える機会がなかなかないのですが、県内の主要高校の動向は時折学校のサイトを訪れて確認するようにしています。大分上野丘高校の予定表を見ると、12月24日が終業式で、その後は補習授業などはなく、1月8日が始業式になっています。(1月6日と7日は共通テストプレ、学校独自の模試?)

 

一方、大分舞鶴高校の行事予定表を見ると、12月24日が終業式は同じですが、25日から27日まで冬季補習が入っています。1月は上野丘と同じく、1月6日と7日は共通テストプレで1月8日が始業式です。

大分舞鶴高校は上野丘と比べるとラグビーなどスポーツに強いイメージがありますが、実際は土曜日補習など学校主体の授業時間が非常に多く、真面目に学校生活を送ろうとすると「ほぼ勉強漬け」になってしまうようです。そういえば上野丘高校の近所には補習塾のような建物が何軒かありますが、大分舞鶴高校の周りでは見たことがない気がします(立地場所の都合もあるのかもしれませんが)。

 

2025年春の両校の進学実績はどうなるでしょうか。両校の生徒は低学年のうちから中長期で教えてみたいと願っているのですが、片思いでなかなか果たされていません。

 

大分上野丘高校の合格実績にみる校内順位とおおよその大学合格ライン

大分県内の受験現場は私自身が中高生だった頃(=合同選抜制度がまだ生きていた頃)とは環境がすっかり変わってしまいました。当時は大分雄城台高校が南大分地区でトップ校でしたが、今では長期凋落気味です。一方、新設の大分豊府高校は中学校からの募集を始めるなど積極策が奏功したようで、今では県立3番手に上がってきています。

 

ただ、豊府高校は中学からの内部進学組と高校進学組の調和を重視するあまり、6年間教育の長所を十分には活かし切れていないきらいがあります。私はいま首都圏の中高一貫校の中3生を教えていますが、この中等校は中学入学組と高校入学組が一緒になることはないそうです。

 

ここ数年の大学合格実績を見ると、上野丘と舞鶴の差は歴然とあり、大分市内で私立中高の道を選択しない場合は、大分大学教育学部附属小中→大分上野丘高校→九州大学が一つの目安になっています。以前も紹介したことがありますが、2024年3月の大学合格実績は(浪人生含む)、

 

東大:6人

東工大: 1人

一橋大 :1人

京大 :3人

阪大 :14人

九大 :60人

国公立大学医学部医学科 34人(東大理III:1人、千葉医:1人、九大医 4人)

となっています。(1学年320人)

 

おそらくは大分上野丘の学年上位100番に入っていれば九大(旧帝国大学)、上位10番なら東大京大や国立大医学部上位を目指すというイメージです。一方、上野丘高校は早稲田大学10人、慶応大学7人となっており、国立大学の合格人数と比べるとずいぶん少ない印象があります。学校側が私立大学受験にあまり積極的でなく、国公立大学受験を強く勧める雰囲気があるのでしょう。

この数字をもっと高めるには、高校入試の抜本的改革や中高一貫教育による先取り学習が不可欠です。もしも上野丘が一貫校教育を始めたら、大分の中学受験事情は一変するでしょう。しかし行政の動きは鈍く、何もかも面倒くさがるのが県民性ですので、現状維持がずっと続きそうな気がします。

 

大分舞鶴高校の合格実績に見る校内順位とおおよその大学合格ライン

大分舞鶴高校も2024年3月の大学合格実績を公開しています。こちらを見ると、

東大:1人

東工大:2人

九大:8人

国公立大学医学部医学科:4人

となっています。(1学年320人)

大分舞鶴高校の学年の人数は大分上野丘高校と同じなのに、人数がだいぶ違っています。舞鶴高校には理数科があるのが特徴で、例年理数科在籍の生徒が進学実績の主力になっています。2024年は理数科の難関大合格者がやや冴えなかったようです。

 

舞鶴高校から難関国公立大を目指すには学年上位10番が目安になります。2023年以前は九大に毎年20人前後合格しているので、もしかしたら来年以降はやや回復するかもしれませんが、上野丘の学年上位1/3が九大ラインと比較すると、クラスの雰囲気に大きな違いがあることは否めません(進学実績だけを見ると上野に軍配が上がりますが、長い目で見ると大分舞鶴高校への進学は個人的に悪くない選択だと思います)。

 

 

地元の大分大学医学部医学科に舞鶴から1人しか合格していないのは、いろいろ考えさせられるものがあります。今年の高3生を担当している先生方は生徒以上に相当なプレッシャーを感じておられることでしょう。

 


 

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