はじめに
数式処理ソフトでグラフを描くのは大変な作業が必要です。描画に使うソフトもここ10年で大きく変わっており、10年前はGrapesなどが主流でしたが、今はTikZというソフトが一般的になってきています。私も全面的にTikZに移行するため、今月から本格的に描画の練習を始めました。今朝は早起きしたので、朝5時からがんばって2002年の大分県立高校の入試問題を作成してみました。ここまで仕上げるのに2時間かかっています。
ちなみにこの年の(3)は旺文社の入試問題正解でも難マークがついていました。また、この図形の問題は1)から中3の2学期~3学期で習う図形の知識を必要とするので、多くの中3生はまだ解けないはずです。
描画はコマンドのフォーマットが増えてくればくるほど早く描けるようになるので、一ヶ月くらいは毎日1題ずつ問題を作っていこうと思います。
大分上野丘高校は上位1/3が九大以上を見込める層である
2024年春の大学入試合格状況が発表されました。高校によってはトップページの一番見やすいところにド派手に貼り付けているところもありますが、上野丘高校はわかりにくいところで公開されていました。PDFは上野丘高校トップページ>学校からのお知らせ4/10「令和6年度入試結結果」のリンクからアクセスすることができます。
過年度生(浪人生)も含んでいるので、詳細は不明ですが、今年の上野丘高校で特筆されるのは東大6人(うち1人は理3)であることと、九大医学部が4人であること。今年の実績を見ると、旧帝国大学+医学部+一工の合格者は約110人。1学年が8クラスで合計約320人ですから、上位1/3に入っていれば国立大学の一通り名の通った学校を狙える計算になります。また、国立大学の合格実績の割に早稲田大学や慶応大学の合格者数が少ないのも目を引きます。この中に推薦合格者も含まれていることを考えると、受験校を選定する際に早稲田や慶応の受験は積極的には勧められていないのかもしれませんね。
いま上野丘高校の在学生を教えていないので未確認情報ですが、ネットの情報によると高校3年生は選択科目の違いによって事実上の最上位クラスが文系は1組、理系は2組できるそうです。1クラス40人とすると、先ほどの旧帝国大学+医学部+一工の合格者数とピタリ符合します。つまり、上野丘高校の大学受験における主戦力はこの3クラスに属している生徒ということになりそうです。そう考えると、いまちょうど真ん中辺の順位(150番~200番)にいる高1や高2、特に高2生は本気で勉強しないと一年後に足をすくわれることになります。気合い入れて頑張りましょう。
新高1生はまだまだこれからですが、聞くところによると数学は入学当初から進度が大変速いそうです。部活動に力を入れると普段の予習復習が疎かになりやすいので、今のうちにメリハリをつけて勉強する習慣をつくっていきましょう。
参考までに他の学校の合格実績も調べてみましたが、舞鶴高校は大学進学者のデータが公表されていません。豊府高校は3/10現在で更新が止まっており、後期合格者が反映されていません。来年度の高校受験生のためにも、進学先の情報公開はもう少し積極的でもよさそうですけどね。
合同選抜制度の禍根
それにしても、過度な受験競争を緩和するために設けられた合同選抜制度下で中高生時代を過ごした私の世代から見ると、この上野丘高校の合格実績は隔世の感があります。1960年代~70年代、私の親世代の上野丘最盛期は1学年で九州大学に100人以上合格した年もありましたが、各県立高校の学力差を均等にするために設けられた「合同選抜制度」が実施されていた1980年代から90年代は九大1桁にまで凋落しました。その後、段階的に合同選抜制度が廃止され、年により多少の変動はありながらも、最盛期の上野丘高校の合格実績に近づきつつあります。
大学受験は全国区である
しかし同時に思うのは、「上野丘高校が独占してしまっていてもいいのか?」ということです。今の大学受験制度で難関大や医学部を受験するなら準備に最低3年近くはかかることを考えると、どの学校に入るにせよ、入学当初から計画的に大学受験の準備を進めていかなければなりません。周囲が部活動や学校行事に精を出している中、一人だけ問題集を開いて勉強というわけにもいかないでしょう。そのあたりが上野丘とそれ以外の差を広げてしまっている最大の理由なのかもしれません。
難関大を目指す中3生は、高校1年時から学習に専念できる環境があるかどうかをしっかり見極めてから高校を選びましょう。大学受験は全国区であり、灘や開成といった全国区の学校の同級生たちと同じ土俵の上で戦わなければならないのですから。鉄緑会という東京と大阪にある塾では、中1で中3の内容を終え、中2~高1で高2の内容を終えてしまう塾があり、その塾に半分以上の生徒が通っている学校もあるほどです。高1から高3の3年間弱で彼らに追いつくには並大抵の学習量では足りません。上野・舞鶴に入学したら終わりなのではなく、むしろそこからが本当の戦いの始まりです。
本気で成績を上げたいと願う県内の高校生、中学生を応援します。一緒にがんばりましょう!
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