私はオンライン家庭教師として、首都圏の中高生や浪人生、社会人を中心に、毎年10人~20人の生徒を指導しています。
しかし、このサイトを訪問される方の半分以上は、「大分上野丘高校」に関する記事を読みに来られています。
私は現在、上野丘高校の生徒を指導していません。ただ、全国の公立トップ高校に通う高校生を見てきた経験から、次のような問題を抱えている生徒は少なくないのではないかと思います。
- 上位3分の1の生徒がついてこられることを前提に、授業の進度や難度が設定されやすい。その結果、一度遅れた生徒への個別フォローが十分に行き届かないことがある。
- いつまでも終わらないほど大量の課題が出され、それをこなせない場合も、生徒自身の問題として扱われがちである。
- 伝統校であるがゆえに学校行事が多く、大学受験を中心とした生活への移行が遅くなりやすい。
本記事では、大分上野丘高校に通いつつも成績が低迷している生徒が、現状を立て直すためのヒントをまとめてみました。
成績が伸び悩む三つの原因
まずは、現在「深海魚」のような状態になっている原因を特定しなければ、いくらやる気があっても改善のしようがありません。
私がこれまで公立トップ校の生徒を見てきた経験では、特に次の三つが重なっているケースが多いように思います。
授業の進度が速く、復習が追いついていない
これは、高校から進学校に入学した生徒の多くが、最後まで抱えることになる問題です。
高校3年間の内容を、丸々3年間かけて学ぶわけではありません。
学校によって多少の違いはありますが、数学でいえば、多くの公立進学校が高1の秋までに数学I・Aを終え、高2の秋までに数学II・B・Cを終え、高3の夏までに数学IIIを終えるようなカリキュラムを組んでいます。
一方、中高一貫校では、中2の秋から中3にかけて数学I・Aに入り、高2の終わりまでに数学III・Cを終えるペースで進む学校もあります。学校によっては、高3の夏休み前までかけて進める場合もあります。
東大などの旧帝大や医学部といった難関大学・学部を受験する場合、入試で競う相手の多くは中高一貫校の生徒です。そのため、高2の終わりの時点で彼らに追いつくには、公立高校側も授業を速く進めざるを得ません。
しかし、全員がそのペースについていけるわけではありません。
公立トップ校の授業は、どうしても上位層の理解度を基準に進みがちです。そのため、一度つまずいた生徒が、学校からの個別フォローだけで立て直すのは簡単ではありません。
生徒の側には、「ついていけないのは努力不足であり、結局は自己責任だと見なされている」と感じられることもあるでしょう。
実際、公立トップ校では大量の課題プリントが与えられますが、提出した答案を一枚ずつ細かく添削してもらえるとは限りません。
上野丘高校についても似た話を耳にすることがあります。もっとも、実際の授業の進め方やフォロー体制は、教科や担当の先生によってかなり異なるのでしょう。
課題量が多く、問題集もハイレベルなものが指定されている
課題の量については先ほど触れたとおりですが、学校から指定される問題集も、かなり背伸びしたものになっている場合があります。
たとえば、東京都立日比谷高校では、私が生徒を指導していた時期に赤チャートが配布されていたようです。しかし、生徒によると、赤チャートを律儀に解いていた同級生はあまりおらず、普段は青チャートやFocus Goldを使って凌いでいたとのことでした。
私も赤チャートを購入して授業の準備をしていたのですが、結局、赤チャートの内容を質問されたことは一度もありませんでした。
大分市内の高校では、東京書籍の「ニューアクションレジェンド」を指定参考書にしている学校が多いようです。
近所のブックオフに行くと、このシリーズが並んでいるのをよく見かけます。
しかし、「ニューアクションレジェンド」は、一般的な網羅系参考書と比較しても明らかに難度が高く、数学が苦手な生徒がこの本に正面から取り組んでも、なかなか成績は伸びにくいのではないかと思います。
上位3分の1を基準にする授業、上野丘高校でいえば九州大学などの難関大学に合格できそうな生徒を基準にする授業を行うこと自体は、理解できます。
問題は、図らずも下位3分の2に入ってしまったときに、そこから這い上がるための具体的なルートが準備されているかどうかです。
成績が下がったとき、学校からどの程度のフォローを受けられるのか。このあたりの事情は、実際に高校へ入り、授業についていけなくなった立場にならないと分からないことも多いでしょう。
部活動や学校行事との両立が難しい
旧制中学から続く伝統校の場合、部活動や学校行事への積極的な参加が当たり前になっていることも少なくありません。
分かりやすい例が、文化祭に参加する学年です。筑波大学附属駒場高校では、11月の文化祭が終わってから、高3生がようやく本格的な受験勉強を始める雰囲気になると聞きます。そこまでではなくても、秋に高3主体の文化祭を行う学校は、今も少なくありません。
伝統校であるがゆえに、学校行事の仕組みを簡単には変えられないところもあるのでしょう。しかし、高3の夏休み以降は、大学受験に専念できる環境であってほしいと思います。
また、近年は総合型選抜や公募推薦を利用して大学へ進学する生徒が増えています。そこで大学から問われるのは、「部活動や課外活動で何をしたか」です。
学校の授業についていくためには勉強しなければならない。しかし、学業とは別のところで活動実績も作っておきたい。真面目な高校生であるほど、そのギャップに悩まされることになります。
まずは解き直しと時間の使い方を見直す
原因を特定できたら、次は何をどうすればよいのかを考えます。
過去のテストを解き直す
まずは、これまで受験してきた定期テストや実力テスト、外部模試を解き直してみましょう。
おそらく、以前解いたときに間違えた箇所や、分からなかった問題が、今も解けないまま残っているはずです。
どの科目もそうですが、高校で習う内容は下からの積み上げ式になっています。単元が変われば、以前の知識が不要になるというわけではありません。
基礎がしっかりできていないまま、ハシゴを上へ昇ろうとしても、五里霧中になるだけでしょう。
たとえば、物理で習う仕事とエネルギーの関係や運動方程式が理解できていないのに、理系物理の電磁気の問題だけを解けるようになることはありません。
復習する時間を確保する
しかし、ここで重大な問題が出てきます。
既習範囲を復習しようとしても、学校の授業はどんどん先へ進んでいくので、復習する時間をなかなか確保できないのです。
とはいうものの、一日の中で、何となく過ごしている時間は意外と多いものです。
ストップウォッチを使い、何にどれくらいの時間をかけて過ごしたかを記録してみるとよいでしょう。実際に記録してみると、学習時間よりも、ぼーっと過ごしたり、スマートフォンやテレビを見たりしている時間の方が長かった、ということもあります。
その時間を少しずつ減らせない限り、本格的な成績向上は難しいでしょう。
学習環境を整える
首都圏の生徒には、最近増えている有料自習室を勧めることがあります。
一方、大分では、学習に特化した施設を見つけることが難しいかもしれません。自宅ではどうしても集中できない場合は、自習室を備えた個別指導塾や学習塾を利用するのも一つの方法です。
まとめ
大分上野丘高校のような難しい高校に入学しても、全員が安定軌道に乗り、好成績を取り続けられるわけではありません。
また、中学校までの学習法と高校で求められる学習法は大きく異なるため、成績低迷の原因と改善策を、生徒自身だけで見いだすことは簡単ではありません。
それを第三者の視点で分析し、早い段階で修正できれば、落ち込んだ成績を少しずつ立て直すことは十分に可能です。
何かお役に立てることがございましたら、いつでもお問い合わせください。
オンライン個別指導について
進度の速い高校で一度つまずくと、現在の授業についていきながら、過去の内容まで戻って復習しなければなりません。
オンライン個別指導では、定期テストや模試、学校で使用している教材を確認し、どの単元まで戻る必要があるのかを整理したうえで授業を進めます。
大分上野丘高校をはじめ、進度の速い高校の学習フォロー、定期テスト対策、医学部・難関大学受験に対応しています。
数学・英語・物理・化学を中心に、現在の学力や学校教材を確認したうえで、優先すべき内容を整理して指導します。
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